生後4ヶ月までを乗り切った振り返り


Published on December 30, 2023

どうにかこうにか息子氏も順調に成長! これは彼を迎える前に知りたかったことを振り返ったメモ。

育休は取ろう

まず第一に、完全なワンオペ育児は本当に常人ができるタスクではない。親族が近くにいない場合、育休は必須だ。

1時間半毎に授乳、おむつ替えは1日12回、耳元での長時間大泣きなど体力をめちゃくちゃ持っていかれる上、1分だけ目を離した隙に呼吸が不安定になるなど、細心の注意を要するケアが非常に多いので気力もやられる。医療関係者とか、生来のショートスリーパーとか、めっちゃ若いとか、そういうアドバンテージがあったら余裕なのかもしれないが、30代中盤デスクワーカーには堪える。

体力気力にダメージが大きいことに加え、回復もしづらくなる。睡眠は落ち着いてとれないし、3食決まった時間帯に落ち着いて取ることはできない。外食なんてもってのほか。

こういった諸々を一人で対応すると完全に体力気力収支がマイナスになるので、身体かメンタルを壊すことにつながる。みんなどうやって回しているのかを参考にするため、母親のワンオペ育児回顧漫画や記事にいろいろ目を通したけど、だいたいメンタルか認知かがちょっとおかしくなってる印象がある。短期間を育児ハイで乗り切れればいいが、そうでなれば産後うつなど中長期の問題につながっていくのだと思う。

対策としては睡眠のシフト制を導入して交代で休むこと、つまりダブル育休で大人2人常勤がもう必須なんじゃないだろうか。個人的には2人育休でも全然キツいので、育児はそもそも大人3〜4人が適切な配置だと思っている。ラッキーなことに弊社は育休支援制度が手厚かったので、パパ産後育休含めて合計4ヶ月ほど休むことができた。

育児を楽にするワザは全て導入しよう

少しでも楽になるワザは、予算が許す限り積極的に導入した方が身のため。特に二人とも体力気力面が不安なご家庭。 たとえば

  • ぴよログ x アレクサ。音声で食事や睡眠の記録・確認ができるようになるので、手が塞がっているときに簡単に確認ができる。記録をしっかりすれば、シフト交代するときに口頭での共有が要らなくなる。
  • 哺乳瓶を多く買う。数が少ないと洗い物と消毒が間に合わず詰む。
  • 家事代行やUberEatsで料理を外注する。

定番商品以外で買ってよかったものとしては

  • 哺乳瓶ウォーマー。湯煎まじでめんどいので最初期から導入すべき。中古で2000円くらい。
  • ポータブル哺乳瓶ウォーマー。哺乳瓶は冷めやすく、低温だと飲まなくなるので保温しながら飲ませられる。中古で1000円くらい。
  • バウンサー・だっこ布団・ハイローチェア。実際どれが子供に合ってるかは使ってみないとわからないのが悩ましいが、効果がばつぐんなアイテムが見つかるととても楽になる。また、気分で効果が変わるので、打てる手数が多い方が望ましい。バウンサーはジモティで1000円、抱っこ布団は500円でゲット。
  • バランスボール的な、抱っこしながら体を揺らせるアイテム。筋力だけで揺れ続けるのは負担がでかい。ジモティで2000円。
  • Cubo。ベビーモニターではこれが一番では?センサーパッドで呼吸有無も見れる。あとカメラの土台がしっかりしてて設置しやすい。家の中のあらゆるデバイスに入れて、電池切れの場合でもどれかでみられるようにしている。Amazonセールで20%オフでゲット。
  • Androidタブレット。大きいベビーモニターとして使える他、Youtubeで胎内音を流して寝かしつけたりなど活用タイミングが多い。スマホはぴよログを見るために常時手元に欲しいし、調べ物などですぐ電池切れになるので、予備デバイスとしても安心。
  • ティエール(温度計付きポット)。粉ミルクを作るとき、沸かした湯の温度がすぐ確認できて保温もできる。
  • ヘッドホン。大泣きを近くで聞き続けるとあっという間にHPが奪われるので防御力は大切。イヤーマフとかでも全然いいと思う。

あと行政は電話相談などいろんな支援窓口があるので積極活用するとよい。が、育休中の父親の悩みはあんまり乗ってくれない印象だった。対応事例がまだ少ないのかな。

ダメージコントロールをする

今まで築き上げてきた生活習慣は全て破壊されるので、これまで通りの健康は保てない。謎の蕁麻疹で痒くて眠れなくなるし、指先は洗い物でボロボロになるし、段ボールや箱の開け閉めなどで爪は剥がれるし、手先の繰り返し作業が多いので腱鞘炎や関節炎なども出る。腰の負担は言わずもがな。特に親指の関節炎は今でもひどくて、玉ねぎの皮剥き動作がとても痛い。

睡眠や健康的な生活習慣で回復することは難しくなるので、湿布や薬などでドーピングをしたり、甘い物で気力を補ったりする対策を考えておいた方がよい。私はシンガポールで爆買いしたタイガーバームを毎晩肩首に塗ってますが、皮膚がオレンジ色になったりしないんかな。

あとは筋トレで防御力を上げておく、ランニングなどで体力の最大値を増やしておく、ヨガや瞑想で気力の効果的な回復方法を編み出しておく、とか?細切れの時間はたくさんとれるので、ストレッチ習慣をつけてみたが効果的だった。人生で初めて開脚が100度まで行ったぞ!!

ペットとの共生では遊び盛りを避けよう

ペットが鳴くと赤ちゃんが起きて、赤ちゃんが泣くとペットも鳴いて輪唱状態になる。どっちかだけ寝かしつけても片方の声に起こされるので、リアル賽の河原。交代で休んでいる親も起こしてしまうので、本当に厳しい戦いになる。

え、一歳半の猫が2匹いる家庭はどうすればいいって?簡単だ、ひたすらご機嫌を取ろう。ボール投げして、ちゅーるをあげて、グルーミングして、10分撫でて…赤ちゃんが起きる時間だ。はいゲームオーバー。

授乳中に遊びにきたり、やっと寝れる時間になったと思ったらめちゃくちゃ甘えてきたり、赤ちゃんグッズを散らかしたり、なんて賑やかな家庭。猫をあやしたあとに哺乳瓶など触る前には手洗いをするので、手荒れも増す。部屋を完全に分けるのも難しいし、遊び盛りが終わって落ち着いたペットであることが望ましい。最悪、親族に預かってもらうといった話になると思う。

それらが無理なら、腹を括ろう。心の中では「ショートコント、赤ちゃん猫ちゃん」が合言葉。

まとまった勉強はできない

英語の維持くらいはできるかなーと期待していたけど、体力と気力が残らなくて無理だった。同じ30分でも、あらかじめ使えることが確約されている30分と、お世話待機してたけど結果として使えることになった30分は価値が全然違う。育休中に資格とってたりキャリアで充実している人の内訳は、スーパーマン半分と育児してないマン半分だと思っている。情報収集だけ最低限やっておけばどうにか復帰できるので、期待値を低くもとう。

だんだん成長して寝るようになれば、ある程度時間もとれるので、その頃まで休みが取れてれば別かも。以前から興味があった食品衛生管理者だけ取れた。

可愛さに救われよう

とまあ不慣れで大変な環境なわけですが、可愛さだけは正義。一度も皮膚かぶれをさせないくらい細かくケアされた息子氏。陶磁器のようにスムースなほっぺをぷるぷると揺らして、今日もご機嫌に過ごしてくれている。

思い立ったら外食や海外旅行、夜更かし、スキルアップ、ゴロゴロしながら映画、のような生活は遠くに行ってしまったけど、まぁ息子氏がニコニコしてくれるならいいかーという感じである。30代男性と違って、毎日のように新しい実績を解除する(全てが人生初!)のを間近でみられるし、その手助けをすることもできる。

飛行機ごっこと追いかけっこに備えて、今日もプッシュアップに励んでいく。


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