0から始めて3ヶ月でテキトーにフランス語を話せるようになる勉強法


Published on July 06, 2014

現地の語学学校に通いつつ、ホストファミリーの家に住みつつ、0からスタートして3ヶ月でいい加減に話せるようになる勉強法をまとめてみる。テキトーに話すレベルとはA2上級—B1初級。また、勉強法自体は他の言語に置き換えても同じことが言えるはずだ。 A1:初学者 A2:フランス人の助けがあれば仕事ができる B1:助けがなくても仕事ができるくらいのイメージ。A1<A2<B1<B2<C1<C2です。

主な教材一覧

・ 文法から学べるフランス語ドリル(簡単な文法ドリル) ・ リュミエール(詳しめの文法書) ・ RFI(フランス語のラジオ) ・ Conversation Exchange(メル友・Skype友・会話友探し) ・ 自作単語帳(どうせ読み直さないんだけど、メモ的に) ・ Interpals(メル友・Skype友・会話友探し) ・ Babbel(ディクテーション、単語穴埋め、発音など多岐の練習ができるウェブサービス。日本語非対応) ・ 仏仏辞書・仏英辞書(仏—日は言語感覚が遠いので、できれば仏—英を使いたいところ。) ・ 録音機器(最近のPCやスマホならフツーにできる)

まずはとりあえず

あまりボリュームが多くない問題集を一通りさらって、どんな文法事項が存在するのかを把握することから始める。これにはあまり時間をかけない方がいい。ちゃんと把握する必要はあまりなくて、とりあえず事項として何が存在するのかを知る。

次に、聞く量と話す量を増やす

日本の問題集についてきたCDを聞いてシャドウイングしながら通学。ブツブツ言ってる怖い人なんて町中にいっぱいいるので無問題。シャドウイングは発音の修正に非常に効果的。聞くと同時にその文章が頭に思い浮かぶようになるまで頑張る。同時に、なぜその文章になるのかを文法事項と照らし合わせながら確認する。 また、それと同時にネイティブスピードレベルのリスニングもやる。どうぜ最初は聞き取れるわけないので、ちょっとでも分かるフレーズを耳で捕まえるイメージ。音だけ聞く→スクリプト見ながら聞く→シャドウイングしながら聞く、1つのリスニングで計3回くらいやる。 補足だが、シャドウイングには2パターンあると思う。一つはイヤホンあり。正解の音をちゃんと聞くことができるが、自分の声はほぼ聞こえないので、聞く・顔筋を鍛える練習向き。もう一つはイヤホンなし。正解の音があまり聞こえなくても分かる人向け。発音の修正に効果的。

シャドウイング出来るようになってきたら

口を回す練習として、スクリプト付きのテレビやラジオをシャドウイング。普通のフランス人が話すような早さで口を回すことで、とっさに口からフランス語を出せる反射神経と顔筋を鍛える。日本の問題集のスピードでは会話にはならない。会話で一番ストレスなのは、相手を待たせることである。 また、お店やホストファミリーとの会話で、覚えたフレーズをバリバリ使う。通じると嬉しいし。向こうが英語で話してきても、めげないように頑張る。 これくらいのタイミングで、おそらくボキャ貧を痛感することだろう、単語を文字と音で覚える。覚えた単語や表現はその都度会話や文章で使うよう心がける。

文章を頭の中でさくさく作れるようになる練習

やはりメールが効果的。ネットでメル友を探して、バリバリメールする。最初は辞書をひいたりして、自分が言いたいことをできるだけ言えるように頑張る。そのうち何も辞書とか使わなくても書けるようになる。 また、スカイプできるメル友を見つける、実際に会える人を見つけるのも手。語学学校には先生を除いてフランス人はいないので、自分で探す必要がある。ホストファミリーといっぱい話せる環境なら○。先生捕まえて話すのも手。

文法は?

足りなくなってきたらその都度知識を補充するイメージ。とりあえず最低限の意思疎通を計るのであれば、文章の順番や冠詞なんて誰もそんな気にしない。90%正しい文章を通常の2倍の時間かけて口から出すより、60%正しい文章を1.2倍の時間かけて話す方が、聞いている人にはストレスが少ない。テキトーにテンポよく話せるようになってから、ちゃんと話せるように修正していった方が効率的。

常に自分のフランス語の何が問題かを考える

発音が悪いのか、単語を知らないのか、レスポンスが遅いのか、口を回すのが遅いのか、文法が分かっていないのか。対症療法的にその問題を解決する練習をし、ちょっと改善したらまた他の問題を解決する。このスパイラルに入れば、そのうちある程度話せるようになる。 例えば発音が悪いと感じたら、シャドウイングに使った教材を読み上げて録音してみて、CDと聴き比べてみて、CDの発音に近づけるよう頑張る、とか。

ある程度自信がついてきたら

フランス人の友達を作るよう頑張る。ホストファミリーが当たりなら、家族ぐるみの付き合いをしているご近所さんと仲良くできたりする。ホストファミリーがハズレで半ばペット扱いの状態であれば、ネットを駆使して日本語を勉強したいフランス人を探す。積極的にアタックしてランデブーする。 例えばconversation exchangeというサイトでは、割と真剣に語学を学んでいる人によく出会えるし、登録しとくとよくメッセージが来る。フランス語をスウェーデンで教えてる先生とskypeしたり、たまたま近くに住んでたフランス人とご飯食べたりした。ある程度話せるようになってからでないと、こういう練習はあまり効果がないかも。

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今ようやくここに着いたので、知らない。ここまでくれば大体B1の初級になってるはず。レベル感としては、フランス人ともどうにか雑踏で電話でき、銀行口座を開設でき、フランス語で1対1の会話が最大30分成立するくらい(相手が優しければ)。

補遺:やる必要がない事

【和文仏訳】自分が言いたいことを言うようにする練習と比べて遠回りで時間の効率が悪い。 【仏文和訳】意味が自分の中で分かっていればよく、日本語を書くだけの時間がムダ。書く言語はフランス語だけになるように練習を絞るべき。 【紙の辞書をひく】時間のムダ。電子辞書や辞書アプリを積極活用。 【興味のある分野をフランス語で学ぶ】語彙が偏る。一通りの語彙が揃ってからなら良い学習になるけど。例えば今ワインの本を読んでるけど「発酵」「スパークリングワイン」「ワイン樽」とか出てくる。こんなん最初の頃には無用。 【仏仏辞書とにらめっこ】ある単語を調べて、その単語の説明文で分からない単語を調べて…という無限のスパイラルは深い理解には不可欠かも知れないが、あくまでもテキトーに話せるようになるという目標にとっては最適効率でない。 【日本人とフランス語を話す】自分が口からフランス語を出す練習にはなるかもしれないが、発音・表現・文法全てにおいて互いに正解の見えない泥沼である。余計な意地張らずに日本語しゃべった方がストレスにならない。


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