てけノート

on the foot of giants

理想化された『パリ』〜パリ症候群とは?〜

   


さて、パリに定住して3週間。住んでみて感じるパリと、それに付随して「パリ症候群」について説明してみたいと思う。結論から言えば、日本においてパリは非常に理想化されすぎていること、パリ症候群とは理想と現実のギャップに打ちのめされること、でもパリはやっぱり面白いところ、である。

パリってどんな街?

日本にいて得られる情報だと、愛の鍵やらルーブル美術館やら現代建築、ルイヴィトンなどの流行、とかく「オシャレ」イメージをこれでもかと与えられる。
でも実際のところ、フランス人特にパリジャン・パリジェンヌはオシャレのイメージでつき合う人種ではない、もしくはそうでない人が大半。
例えば:
・地下鉄の駅はホコリとゴミだらけ。換気もろくにできていないようで、空気が淀んでいる。
・電車に乗ってると、如何に自分が不幸で大変なことを大声で演説してお金を要求する輩がゴロゴロ現れる。
・手続き関係は「今行くよ!」とか「48h以内に返事するよ!」とか言われても、来るのは30分後だし、返事は1週間経っても来ない。
・「いつもなら上手くいくはずなのになぁ」と言って何かしらか壊れるのもよくあること。何も問題なく手続きが出来ると「完璧だ!」って賞賛する。
・基本的に都会なので、暖かみのある人間関係はあまりない。
・レジで並んでると、店員どうしでバカンスの話をするためにレジからどっか行ってしまう。

フランス人はなんだかんだラテンの人なので、日本基準で考えると多くの事柄はテキトーに進む。
何でもトラブルが起きるのが当たり前の世界で生活しているからだろうか、トラブルに対応する(皮肉を言ってみたり、笑い飛ばしたり)のが非常に上手い。
一方で、自ら行動しない限り絶対にトラブルは解決しないので、クレーム力も高い。笑

パリ症候群とは

さて、こんな適当な国なので、日本で『パリ』のウォシャレイメージを持ってくると、まあ戸惑うでしょう。
パリ症候群ーNaverまとめ
パリという街に憧れを持って何かを学びにくる人(芸術・文学系に多いようだ)ほど罹患するようだ。思い描いた理想のパリはどこ?そんなものは最初から存在しないのです。
よってパリの人と人間関係をもつようになるまでには、打ちのめされてから立ち直る時間と労力を要する。言葉もろくに話せずにワーホリで来る人などのケースはもっと酷い。そのショックに加えて、多くの場合は学校に通いながら日本食料理店で働き、日本人やアジア人とだけ付き合い、日本人とルームシェアしている。よって結局日本に囲まれて1年が終わってしまう、らしい。

パリとフランスの違い

パリはフランスの中でも特殊な街なようで、ざっくり言うと
・外国人で溢れている
・失礼な人が多い
・危険が多い
とのこと(フランス人曰く)。フランス人も疲れてしまうので、バカンスシーズン=パリから脱出する、というスタンス。
ボルドーとニースを訪れた感じと比べると、他の街では見られた光景:階段でベビーカーを進んで持ってあげる、おばあちゃんに席をサッと譲る、知らない人どうしが急に仲良くなる。みたいなのは確かにあまり見られない。

それでもパリはパリ

多少想定していた街と違ってても、ルーブルを始めとする膨大な数の美術館や、多くの優れた建築物、市内で開かれるコンサートなどは間違いなく理想の通りのパリ。
フランス語が使える人には基本的にラテン的な親切さがあるし、こっちがノリよく対応していれば暖かみにも触れられる。
そういう強かさとテキトーさが、パリを楽しむ秘訣なんじゃないだろうか?

 - パリ, フランス